次男が「俺にもゲームをやらせろ」と怒りだしたら?
長男が「フォートナイト」というゲームをオンラインでクラスの友達としています。チャットでつながって複数のメンバーで遊べるので時間を約束してくるのです。この日は19時から1時間。
それに次男が参加したくてしたくてたまりません。小4と小1なので、ゲームのスキルにも差がありますし、長男は友達と遊びたいので、弟を入れる事に消極的です。
次男は長男がうらやましい、長男だけずるい、自分もやらせてほしい、と怒りがこみあげてきました。
こんな時、どうしますか?
長男と次男の間に入って、長男に次男にも少しだけやらせてあげるように頼んでみる?
次男に「あなたにはまだ早いから我慢して。そんなことで怒らないの」と言いきかす?
私は「困ったな・・・」と内心思いながらも、次男の話を聞く、次男の気持ちを推測する、ことに徹しました。
★「 」は次男、( )は私。
「俺もしたい。それやなのにやらせてくれない。
(したいのに、自分だけができないから悔しいんやね)
「当たり前や」にらみつける
(4年生の中にはいってできるん?)
「できるにきまってる。おれは強いから」
(そうか、1年生やけど4年生に交じってゲームできるのはすごいね。でも、できるのにやらせてもらえないから腹がたつんやね)
「(次男、涙流す)」
(お母さんは、4年生の知らない子の中に参加するのは、どんなことされるかわからないからちょっと不安に感じてたよ)
「大丈夫や」
(そうか、頼もしいな)
「もう、いい!勉強するから宿題のノート持ってこい!」
(宿題のノートね、はい)
「これと違う!」投げる
(・・・・)
(物を投げるのは、お母さん嫌やな)
「わかったわ!宿題する!あっち行け」
とまあ、こんな感じです。
途中、物を投げたり、乱暴な言葉になったりしました。
以前はこんな姿を見ると不安になって「物は投げないの!」「そんな言い方しない!」と、本来の「ゲームができなくて悔やしい」という次男の気持ちから大きくそれたところで大喧嘩になっていました。
でも、気持ちを吐き出すことができた次男は、自分で自分を取り戻して宿題まですることができました。その後、隣の部屋でゲームをしている長男を知りつつ、テレビを見て自分なりに過ごしていました。夜寝る時は、皆で絵本も一緒に読んで、「今日の本は面白かったなー」といって穏やかに寝る事ができました。
これは親業や母親ノート法で学んできた子ども主導型の会話や、傾聴方法です。最初に聞いた時は、こんなやり方が本当にいいの?!と半信半疑でした。子どもを甘やかして、子どもの言いなりになっているだけではと思いました。
たぶん、このブログを読んだ人もそう感じたんではないでしょうか。
この方法で手に入るのは、子どもとの良い関係と子供が自分で考えた行動をとるということなんです。
次男は私から否定されませんでした。私はゲームがしたいという彼の気持ちを受け止めようとしました。また、ゲームができなくて腹が立って物を投げたり暴言を吐いたりする彼のことも非難はせず、自分がどう感じるかだけを伝えるにとどめました。そのことで、彼は自分で自分を立て直すことができ、自分のすべきことをしました。結果、私との関係も良いままでいれました。
今日、また長男が友達と約束をしてきたら、次男はどうするでしょうか?また、同じことが起きるでしょうか?わかりませんが、子どもの言動の裏にある気持ちを受けとれるようにだけは、心掛けたいと思います。