電車の中で心の交流

今日の夕方、長男とJR新快速に乗ってちょっと遠出をしていました。夕方の時間はちょっと混んでいるので、車両のはしの4人掛けの椅子がある付近で、おとなしく立っていました。

しばらくすると、近くで座っていた男性がぬっと立ち上がります。まだ停車駅でもないのにどうしたのかな?と不思議に思っていたら、どうやら…長男のために席を空けてくれいるようなのです。わざわざスーツケースも移動して。でも、特にどうぞともいわず、こちらには背中を向けたまま。長男はすぐ横の座席が空いたものの、どうしていいかわからず、こちらも特に反応せず、立ったまま。

 

私は、

どうしよう?長男に座るように促すか、まずは相手の方に確認するか?子どもだから、立たせていた方がいいか?感謝を伝えて、座りなおしてもらうか?

 

男性には連れの女性の方がいたようで、その女性の側で立っています。女性が小さな声で何か男性に話しています。ちらっとこちらを見ているよう。席を空けたのに座らないね、とか話しているのかしら?

 

うーーん、でも間もあいてしまって今更なんか座りにくい雰囲気。でもこのまま好意を無視するわけにも。しまも、本当に好意かどうかわからないし。

 

と戸惑っていたら、次の駅で停車して、あけてくださった隣の席も空いたのをきっかけに、その方に私からお礼を言って長男と並びで座らせてもらいました。男性は「どうぞどうぞ」とにこっと長男に笑ってくれました。でも、長男はこういう時、ドキドキしてなかなかお礼が言えず、目を伏せてしまいます。

 

しばらくして、そのカップルが降車されようとしています。女性の方はお腹が少し膨らんでいました。妊娠されているようです^^。男性は女性の大きなリュックもかついであげていました。そして、降り際。私がもう一度頭を下げると、それより早く男性の方から、長男に向かって笑顔で「じゃあな、バイバイ」と声をかけてくれました。長男、またまたびっくり。また、慌ててきちんとお礼も言えてないないと思いますが、その様子も男性の方は穏やかに見てくれていました。

 

何だかとてもほっこりして嬉しかったです。

 

ちゃんとお礼や挨拶をしなければならないのは分かっているけれど、恥ずかしさや緊張でなかなかできない長男。でも、変なプライドというか何かがあって、そんな心情を悟られないように表情はポーカーフェイスを装うので、周囲からは理解されにくいこともあります。お礼や挨拶ぐらいしっかりするよう注意を受けることも多いですし、私にも親がそのように教育するようにという視線が投げかけられます。

 

でも、あの男性は全部を受け入れてくれたように感じました。外見はちょっと色黒で、服装もジャージぽいのを来たこわもてな感じの方だっただけに、そのバイバイのしぐさと笑顔はとても意外でした。一瞬のことでしたが、長男との間に交流の光が見えました。

 

ひょっとしたらあの男性も小さい頃はシャイでなかなか人と目が合わせられないタイプだったのかもしれません。でも、いろいろな経験を経て、愛する女性と出会って、その人をを守るために強くなり、周りに気配りされるとても優しい男性へと変容されたのかもしれません。きっとそう。長男も将来、あんな風に成長してくれるかもしれない。いや、きっとそうなる気がする。

 

ありがとうございました。

 

 

 

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