今日も取材が楽しい
今日も取材が楽しい。終わって帰る時に「あー、今日もいろいろ話をきけて幸せだったなー」と思う。
その人の人生のほんの一部分だけど、大事にしていること、どんな思いで医師になったか、そしてこれからからの夢などを聞かせて頂ける。また、私の取材によって普段あまり考えていなかったことをその時に考えて、先生も思わぬ答えをすることがあるそうで、終わった後に「いやー、聞いてもらってよかったよ」などと言ってくれるとお互いにとってよい時間がもてたんだとさらに嬉しくなる。
今日の先生はご自身で口下手とおっしゃるように、とつとつと話すタイプの人でしたが、その分冷静に中立に話してくだって、ゆっくりと味わってお話を聞くことができました。こういう先生なので治療の際もきっと患者さんの話をよく聞かれるのだろうなということが想像できます。
このところ、頭でっかちになって取材時になかなか聞くことに集中できなかったけれど、この2、3件ほど、取材時間がまた楽しく感じられるようになってきた。こういう気分の時は原稿もすらすらかける。終わった時に、「うん、行ける」と思う。
反対に取材時になかなか意思疎通できなかったり、何度も同じ質問を繰り返してしまうなどの失態をするとやはり記事を書く時にも四苦八苦するし、文章に勢いが感じられなくなる。
しかし、前者のように調子よく書けたからといって必ずしもよい原稿どうかはわからないと思う。読み返してみると意外と薄っぺらいと感じることも、ある。逆に四苦八苦した方が何か本質的なところまで触れられたんじゃないかと感じることもある。